木曜日, 8月 23, 2007

空想日記

月の話をしながらふと空想しました。

物理を構成する4つの力の起源である
大統一理論を調べるためには、
今人間が手にしているエネルギーの
およそ100万倍の100万倍が必要です。

これを手にするにはコライダー実験と呼ぶ
2物体の衝突実験が必要です。

ここである科学者が
月を光の速度まで加速する原理を
発明したとします。

人はこの世界の起源をはっきりさせなければ
人が存在する理由を説明できないことを知り、
緊張が高まっていきます。

地球上ではもはや大統一理論の実験ができない事を知り、
ある日人間は地球会議を開き
月を太陽系外にあるほぼ同じ質量の惑星に衝突させて
コライダー実験を行うかどうかを決める
すべての国の人が参加する投票をおこないます。

月が消えれば潮の満ち干がなくなり、
あらゆる生態系のリズムを狂わせ、
夜道を照らす明かりもなくなる代わりに、
人はこの世界の起源を明らかにできる
唯一の可能性をもつことになります。

こんな状況になったとき、なんとなくわたしは
人間が「月を失う」ことに賛成してしまう気がするのです。

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