土曜日, 2月 10, 2007

大杉君枝さん、そして鈴木君枝さんへ

雷が引き金となり、
思い出したように大雨が降っています。

「かがく=科学」のきっかけとして思い出すのは
所さんの目がテンという番組で、
日曜日の朝7時から放送されています。
スポンサーは電気事業連合会です。

見始めたのは中学生になるかならないかぐらいの頃で、
日常の科学を分かりやすく紹介してくれます。
取材もしっかりしていて面白いです。

その頃馬場憲治さんと共にナレーターをしていたのが
鈴木君枝さんでした。
明るくお茶目なナレーションが気に入っていて、
番組は毎週ビデオにとって観ていました。

一番よく覚えているのが水を入れたコップを真空容器にいれると
常温で沸騰した後凍ってしまう場面で、
フリーズドライは主にこの技術の応用です。

その後も鈴木君枝さんの名前は時々見かけて、
ジャーナリストとして世界に脚を運び、
写真を撮っていたのを覚えています。

自分にストイックであること、自分に厳しいことが
成果を出せたり褒められたりするのですが、
人間は「役に立たないと存在する場所を与えられない」のであれば
それはとても悲しいことだと思っています。

人は皆、
ただいるだけで十全にその価値が与えられている、と
いつもいつでも思っています。

自分に自信を持つと言うことは
何かができるようになって、共同体の中で生きて行けること、と
考えてしまいそうになることがあまりにたくさんあって、
その中で苦しんでいる人をわたしはたくさん知っています。
そして心の奥底で、自分は役に立たない人間ではないかと
潜在的に問いかけてしまうことがよくあります。

亡くなられて、さらにああして欲しかった、こうして欲しかったと
願うのはきっと重荷になることだと思います。
どうか苦しみのない世界で本当の自由でいてください。

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