金曜日, 3月 02, 2007

アンパンマン考

昼間あまりにも暖かかった上に寝不足が重なって、
午後は睡魔とともにありました。

アンパンマンとバイキンマンは懲りることなく
15分一本勝負をしています。

バイキンマンの「欲」は大きかったり小さかったりするのですが、
干し柿が欲しいとかお菓子が食べたいとか
わりと即物的な欲求が多いです。

ふきのとうくんというキャラクターがいて、
そのストーリーがやなせたかしらしい雰囲気だと思いながら
見ていました。

ふきのとうくんは心の世界がこの世界に影響を及ぼすキャラクターで、
心に暖かいものを思い浮かべると
魔法の力で世界を春に変えることができ、
心が冷たく寂しくなると
魔法の力は世界を冬に変えてしまいます。

バイキンマンは「冬で遊べるなら何でもかまわない」と
ふきのとうくんを追い詰めてつらい気持ちにさせ、
そして世界は春へと向かう時に逆らって雪だらけになります。

そしてアンパンマンは「みんなの春を取り戻す」ために
立ち上がるのですが、顔を凍らされてしまいます。

最近のサブキャラクターはこむすびまんだったりして、
バイキンマンと戦ったりするのですが、
ふきのとうくんは戦わずに逃げて、
魔法の力で空にアンパンマンSOSの絵を描き、
パン工場はそれに気付いて出動します。

「お菓子を欲しがる」とかいうのもりっぱな欲なのですが、
時の理に逆らってたくさんの人を困らせてしまう程の欲がある、
そしてそれをあるべき姿に戻す、
アンパンマンのいる意味はこういうものに求めたいなと
ふと思っています。

そしてふと思うのです-
不老不死や不老長寿や永遠の命への憧れは、
春を冬にするような試みとなんら違わないではないだろうか、と。

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