金曜日, 12月 09, 2005

モノクロの文字を見て色を観る

ひところに比べると画面の解像度がとても上がりました。
この解像度は、画面のサイズとは関係がなく、
画面のサイズが10インチだろうが20インチだろうが
1280*960だったりします。
大きい文字は見やすい文字で、
解像度が高くなったからこそ
できるだけ大きな文字で作業を心がけたいなと思います。

女性が美しいさまを色っぽいといいます。
この「色」という言葉が指し示す色は一体何色なのだろうと
思ったことがあります。
鮮やかな紅か、爽やかな藍か、引き立つ翠か、
いろいろ想像してみたのですが、
「色を失う」という表現を本で読んでから、
色とは色彩を感じること全てなのかなという気がしています。

極彩色とか総天然色、と呼ばれたものは
カラーの映画とかテレビとかです。
総天然、という言葉の通りかというとそうではなくて、
テレビや映画は赤と青と緑の3色しか出していません。
人間の目にはこの3色を中心として
他の波長域をカバーするセンサーがあるから
ほかの色彩を落としても変わらず見えるのですが、
夕日のオレンジは「オレンジの波長」なのであって、
赤い光と緑の光の合成ではありません。

着色されたモノクロ映画というのがあって、
いまだに原理を知らず不思議に思います。
モノクロ映画を観ていると、
ふと色が載っているのではと錯覚することがあります。
池谷さんの本によると、
この時色は見えているのではなく、脳が補っているのだそうです。
また、目の感色細胞は目の中心にしかついておらず、
周辺の色はみんな脳が補完しているのだそうです。

色っぽいと思うその「色」、
どうも脳が直接作るもののようです。

0 件のコメント: