(120±α)bpmとリズムオンチ
「未来形」と意識されるデザインがあります。
おそらくいくつかの特徴があって、
表面は流線形、白金属色というのが分かりやすいところなのですが、
時々キュービックなデザインに未来を感じる、というのは
「未来」のデザインにも流行のような
ある周期が存在するのかな、と考えていたりします。
日本ではない国の人に会って印象に残ることは、
ほとんどの人がちっともうまくないラフスケッチを
平気で紙に書くんだなということです。
絵が下手だと謙遜するどんな日本人でも、
これよりははるかに特徴を捉えていたりします。
よって日本人は総じて映像的なセンスを持っている可能性が高いです。
一方で、民放の朝のニュースやCM、ラジオを聞いていると、
小コーナーごとに導入音楽が付けられているのですが、
このテンポが全くばらばらなのに気がつきます。
しばらく見ているとどういうわけか具合が悪くなるのです。
日本ではない国の人に会って印象に残ることは、
手拍子やステップが自然に表現に登場することです。
歌を歌うのも楽しんでいたりします。
よって日本人はかなりリズムオンチである可能性が高いのです。
じゃあ日本人が「リズム感が良い」と書評などで見かけるのは、
タヒチ音楽とかソウル・ミュージックとか、
玄人にならないとマスターできないような
難解なジャンルばかりだったりして、
到底真似ができそうにありません。
このごろ、真似ができるかどうか、ということを
情報の中で気にしています。
真似ができるということは
うまくなれるためのステップが既にあるということだからです。
私がイメージとして持っている日本人は、
真似ができない究極のものを「鑑賞して評論する」のが好きで、
下手でも良いから真似してみようとはあまりしません。
野球の選手応援は難しすぎてすぐ覚えられません。
たとえば国会政治を理解したかったら、
地元の町内会で意識して政治的に振る舞ってみたら良いのです。
それだけでも、
有限のものを取り合わなければならないという基礎原理と
もっともな理由を抱えたもの同士を調整するという基礎的問題は
簡単に浮かび上がってきます。
さて、(120bpm)の曲が心地よいとネットの情報にあったので、
自分が仕事中のBGMに選んでずっと聞いている曲の中から
120bpm付近のものを腕時計の秒針とにらめっこして集めたところ、
・Carry On(EXILE)
・YES(My Little Lover)
・太陽にほえろ
・Travelling(宇多田ヒカル)
・奇跡の星(桑田佳祐+Mr.Children)
・Thriller(Michael Jackson)
・夢伝説(スターダスト・レビュー)
・All I Wanna Do(シェリル・クロウ)
その他あわせて77曲も集まってしまいました。
そしてこれらの曲の中に悲しいイメージの曲が
1曲も入っていないことにも驚きました。
わたしも相当リズムオンチだったようです。
そこで120bpm付近の曲だけを集めて
再生リストに入れました。
歌手も楽器もてんでばらばらなのですが、
すごくまとまり感があるリストになりました。
ではいままで作った再生リストは
なぜ120bpmばかりではないかというと、
おそらく120bpmで気分がよくなってしまった自分が
それよりも速いテンポの曲を求めたりしたからなのだと思います。
気持ちが加速してしまったのです。
加速器屋はおそらく、
人の気持ちを加速するのも大好きなんだと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿