雨降りとニューヨーカー
2年前にポートランドへ行ったときには
印象が強すぎて頭が焦げ付いてしまいましたが、
今回のロングアイランドでは
自分がどう動けばいいかが分かってきたようで、
馴染みがよい感じがします。
帰国は6月第1日曜日午後です。
寝ても覚めても、大抵何かをずっと考えています。
みんなそうだろうと思っていたら、
以前「そんなことはない」と言われたことを覚えていて、
たまには考えることを意識的に休むようにしています。
いらない心配まで考え出すと疲れてしまうのです。
憧れと現実について思います。
夢は叶ってしまうと面白くないとか言います。
それは本当のようでもあるし、そうでないような気もします。
夢が叶ったことを想像はできても、
実際に叶ってみたときの気持ちというのは
やってみないとわからないものです。
手に入ったものに価値を感じないというのは
まず自分にとって苦しいことだと思います。
何かを成し遂げるには
超人的なハングリー精神が必要で、
現状に満足していたら止まってしまう、などと
プレッシャーをかける人がたくさんいます。
しかし超人的な精神力が必要だとしたら、
殆どの人がそれを成し遂げるのを
諦めてしまうのではないでしょうか。
歴史というものが幸運にも
途切れずに蓄積されているために、
わたしたちにはその蓄積の恩恵を受けることができ、
同時に蓄積を継承するための
作業が伴います。
蓄積量が多くなってきたからこそ、
それを役立てるまでに必要な期間と
情報量も増えてきています。
同時に人の寿命も長くなってきているので、
全体としてはバランスが取れているような気がします。
イタリア建築などは、
古い建物を改修する際の細かい規定があり、
解体する際には再利用できる古い材料を
国が管理する資材倉庫に収めなければならないといいます。
おそらくそれは
日本人的発想ではひどく面倒なことに映るのですが、
受け継いでいく楽しさやその充実感を
現場の人は感じているんだろうなと思います。
わたしが感じる限り、
日本では「受け継ぐ」ことが
面倒になってきているんじゃないかと思うのです。
そして自分が一代だけで何かを成すという事に
あまりにも執着しすぎているような気がします。
何かを受け継ぐことと、新しいものを生み出すことは
知性の力によって
同時に内包されなければならないと思います。
雨が降ってもニューヨークを歩いている人は
ほとんど傘を差しません。
横断歩道も信号無視が当たり前で、
そのおかげで雨が降ると交通が大混乱します。
意外と都市機能がもろいなと思った土曜日でした。
2 件のコメント:
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