水曜日, 3月 09, 2005

心に風邪を引いた日本人

今週はシミュレーションばかりしています。
シミュレーションの世界は本当に計算機だけで閉じていて、
神様が箱庭で遊んでいるような気分になります。
しかしパラメータを少しでも入力し間違うと、
「この世にはない」物理の世界をシミュレーションしてしまうことも
時々あります。

第2次大戦以降、日本人は心のどこかで
風邪を引いたままでいたように思います。
どんな規則も法案も、
統治国アメリカの顔色を伺いながら決めてきたところが
あると感じるからです。

そして統治国であったことをよいことに、
アメリカは自国にとって都合の良い政策をとって
日本を経済発展させました。
ゆとり教育、労働時間の短縮、関税自由化など
ことあるごとにいちゃもんをつけては
日本を手なづけようとしたのです。

いくつかの誤算は、あまりにも経済復興がうまく行き過ぎて
経済摩擦を招いてしまったことと、
離れた島国ゆえの国民性は変わらず残ってしまったことでしょうか。

さて、イラク戦争後、アメリカの態度は一変しました。
友好的で、評価が高くて、文化を重んじる、
そんな表現ばかりがマスコミに並ぶようになりました。
ハリウッドの映画スターも多数来日するようになったし、
なんだか狐につままれたような毎日を過ごしています。

郵政民営化、株式の市場開放、族経営の終焉、
アメリカ風邪が治った日本には
やるべきことと見届けることがたくさん待っています。

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