土曜日, 7月 02, 2005

マネーロンダリング

日本語は英語のアルファベットを
ローマ字読みしたり発音読みしたりするので、
ゲルマン帝国とジャーマンポテトとドイツワインは
同じ場所のものであることがひと目では分かりません。

マネーロンダリングと言う言葉があって、
launderingと書かれれば
ランドリーと同じだと分かるのですが、
なぜ読みが違うのか分からないままでいます。

資金洗浄、と訳されてしまっても
何のことだか分からない「マネロン」ですが、
流通ルートから外れて取引された健全ではないお金を
公の消費購買や店舗運営、貯金などを通じて
正規のルートの取引に乗せてしまうことを指します。

「白い猫でも黒い猫でも、
鼠を取る猫が良い猫だ」と言ったのは
毛沢東で、
実利があれば手段は問わない、という意味なのですが、
この実利の意味をただの経済的な富ではなくて、
もっと良いことに割り当ててみるのはどうだろう、と
ふと思うのです。

民事裁判の最後はお金の話になる、
これはお金の単位を「言葉」のようにして
扱っていると考えると分かりやすいです。
さまざまな事情で生まれた「理由」を
「金銭的価値」に翻訳して積み上げます。

夜遅く銭湯に行った時のニュースで、
沖縄に基地を作ると言うので、
代わりに1000億の予算投入がされた、という
特集を見ていました。

受け入れている人は、
それによって仕事が作られるからという理由であったり、
受け入れていない人は、
基地ができてしまえば当分撤去できないからであったりします。

自分の町に基地がやってくる、としたら
自分は何をするだろうかとしばらく考えています。
結論に至るかどうか分かりませんが、
演繹を始めます。

核燃料処理施設でもそうですが、
できればおぞましげな現場というものは
近くで見たくない、というのは心情だと思います。
しかし平和とは確かにその半分を戦力で維持していることは
間違いのない事実であって、
基地は戦力の拠点として必要です。

この点だけを考えると、
どこかが受け入れなければならない基地であれば、
人に押し付けるぐらいなら自分たちが受け入れても
良いのではないか、と考える余地があります。

ところが「基地を作る理由」という点へ行くと、
「政府の方針だから」という
理由になっていない説明を押し通されている、と
ニュースは続きます。
納得がいかないから受け入れられないのです。

わたしには公務員になった友達が何人かいますが、
彼らはとても心優しく、誠実な人柄です。
自分の町のことを昼も夜も大切に考え、
できる限りの努力をしてくれていると感じます。
だから「政府に問題がある」という言葉を
できれば彼らには使いたくないとも思っています。

「政府の方針だから」と口にした役人さんや、
明らかに質問とずれた回答を続ける広報の人は
どんな気持ちでその台詞を口にしているのだろうと
考えをめぐらせます。
彼らにも答弁が矛盾していることは分かっているのに、
それをしないとくびになるからなのか
本心は取り出すことができません。

三菱自動車の設計を担当していた人で、
力学的に見ると仕様の耐久年数を満足しないことが
十分予想できていたのに、
問題のある部品を作り続けていた部門に対して
異議を唱え続けていた人がいて、
しかし会社の圧力で左遷されてしまったと言います。

共通することは、
「言うとおりにしないとくびになる」ということが
足かせになっている、ということです。
「言うとおり」というのは、
人のためになる指示にも
人のためにならない指示にも
従わなければならないということです。

この傾向を未来永劫変えることは人である限り不可能で、
それは保身や名誉、自己顕示の感情は
誰にでもあって、それが何かの理由で行き過ぎると
社会のためにならない事をし始める、というところに
問題の発端があるからです。

ならばこの矛盾を抱えたまま
人のためにならない指示を減らしていくには
どうしたら良いのかを考えてみます。

まずは「言うとおりにしないとくびになる」という恐れに
何らかの方法で対処する必要があります。
方法はおそらく二つあって、
「くびになっても構わないように対策する」か、
「くびにできないように対策する」かを検討します。

我慢していれば明日がある、は
それが本当に必要なときもありますが、
だいたいは純粋に思考停止しているのであって
どう考えても人間的な答えではないと思うのです。

前者のほうは、
次の仕事場を探し始めることかもしれないし、
貯金や投資を始めることかもしれません。
相手が準備しているのなら、こちらにも準備が要ります。

後者のほうは、
相談機関や評価機関の存在を探すこと、
あるいは社内で同じ気持ちを持つ仲間を探すことに
繋がります。
くびにする人間を説得できるのが一番良いのですが、
心に風邪を引いてしまっている人には話が通じないので
もっと極端になれば、相手の生命線を握るような
情報か行動があれば良いと思います。

外資系のリストラでは、
日本で訴えを起こすのではなく本国で訴えると言うと
見たこともないような和解案が
出てくることがあるのだそうです。
使えるものは何でも使わなければならず、
使えるものは探さなければなりません。

正しいことに敢然と立ち向かう、
聞こえは良くて潔いのですが、
抽象的なイメージのままではいけないし、
丸腰で勝てない戦いをしてはいけないと思います。

戦後行われたのは財閥解体で、
これは大きな集団が持つ力を恐れてのことであり、
大局的にみた会社は
労働組合を縮小させようとしているし、
「言うとおりにする」労働力を求めるという
傾向もやはり変わらないと考えます。

良いものは残らねばならず、
そのためには動かなければならないと思います。
大声を張り上げてやりあうのが苦手であれば、
水面下で始めれば良いのです。

陰徳という言葉があって、
これも行動はしているのです。

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