日曜日, 9月 11, 2005

宇宙観

日を浴びると体力を使うので
今日は全身が倦怠感に包まれています。
たくさん汗をかいて体中の水分を入れ替えたので
実は気分が良かったりします。

TVチャンピョンの番組の最後に
「あなたにとって・・・とは何ですか?」と聞く場面があって、
優勝者がその競技テーマについていろいろな言葉を残すのですが、
「生きがい」と答える人や「人生」と答える人が
多くいます。

自分が深く関わったものの中に、
自分の人生や世界観を重ねてみる、というのは
人間学的にいえば連想の一つです。
全く同一ではないのですが、
しかし人間が為したことという点で共通しています。

この世界はこのようになっている、と
写真や数式でいくら説明されても、
それは真の姿の「ある断面」にしか過ぎません。

もし人間に電波でものを見る能力が備わっていたら、
全ての物体は二重に見えたり、
可視光では見えない障壁の後ろ側の物体を感じることができるので、
この場合かくれんぼをやろうとすると
全く違うルールを作ることになります。

美しいものを見ている、といっても
美しいのは可視光で見たものの姿であって、
こうもりのように音波でものを見る場合には
美しさの定義が変わってきます。

世界にあるありふれたものの中に
社会や宇宙の一部分を感じるというのは、
自分の中に社会や宇宙というものの詳しいモデルが
備わってきたことも意味します。

フランス料理を極めたシェフが
家に帰って食べる好きなものはただのキャベツの千切りだったりして、
しかし彼はただキャベツの千切りを食べているのではなくて、
そのキャベツが調理でどんな味に変わるかを
心の中でいくらでも想像し感じられるからこそ
キャベツの千切りが普通の人よりおいしく食べられると思っています。

日常のありふれたことを楽しく感じるために、
非日常の極まった部分の情報が必要というのは
逆説的で結構面白いことだと思っています。
平凡だからこそ日常を楽しめるのではなく、
極まったからこそ日常のありがたさが分かるのです。

前向きに行こう、という言葉があって、
どうしたら前向きになれるのかということについて
しばらく考えていました。
でたらめに「明るく楽しく」でも何とかなると言うのですが、
追い詰められたときほど「明るく楽しく」は叶いません。

真剣に成功させたいという強い思いと、
前向きな気持ちが矛盾なく同居するには、
「こうすればどうなるか」が分かっていることが大事じゃないかと
最近思っています。
ある物事が成功するにしても失敗するにしても、
分かっているなら覚悟ができるし、
次善の策を考えられるからです。

もう一つ大事なことは、
ここまでは大丈夫、ここからは注意が必要という
上限や続きをきちんと決められるようになることです。
高校野球のほうがペナントレースより人気なのは
確かに一瞬の輝きというものがあるからなのですが、
それが叶わなければもう次はないという世界より、
失敗してもうまくいかなくても続けられるという
しぶとい希望のほうが楽しい気がするのです。

先を考える上で一番怖いのは、
失敗することではなく、予想外のことが起こることです。
無知は幸せなり、でいうと
知ることを受け止めるのは力が必要なので
自分にあった分だけ世界を知ればいいのですが、
知ることができれば変えることも考えられるようになります。

毎日が退屈だという人と、
明日を心待ちにする人の前にあるのは、
どちらも同じひとつの世界です。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんわ

今回の記事は
とても
共感できたせいか
わかりやすかったです

現在
主に
mixiという所で
コトバを
綴っています

最近
思うのは
ワタシは
コトバが
好きなんだなぁ
って

そう
この世界が好きですね

コトバで
人とコミュニケーションが
とれる
ネットの世界


あぁ
コトバといえば
本もいいですよねw

匿名 さんのコメント...

追伸

さっきのHN
入力するの
忘れてました(汗

とりさん さんのコメント...

こんにちは。
今日もお立ち寄りいただいてありがとうございます。

日増しに本の良さ、特に小説のおもしろさを実感します。
食わず嫌いな食べ物でもおいしいものに当たれば好きになるように、
本嫌いでも良書を紹介してもらえれば好きになりますね。

mixiはメンバー制ですか?
今度場所教えてください(^-^)