月曜日, 11月 14, 2005

気持ちが枯れていないとできない仕事

小さなハードディスクを買いました。
USBメモリにしばらく慣れていたのですが、
中途半端に容量が多いとうまく使えません。

およそ力仕事を続けている時期に、
デスクに落ち着いて座って思考するのは難しいものです。
「素早い気持ちの切り替えを」とよく言われ続けてきたのですが、
もともと考え込んでしまう性格もあって、
切り替えろといわれると妙にへそを曲げたくなります。

意識すればするほど増していくものがあります。
タバコを吸いたい人が「タバコをやめろ」と毎日聞かされると、
逆にタバコを忘れられなくなってしまいます。

何か困ったことを手放すには、忘れてしまうことが良いようです。
逆に大事なことは何度も思い出す必要があります。
そういえば学校では覚え方は何度も繰り返し学びますが、
忘れ方を教えてくれることは一度もありません。
人は覚えにくく忘れやすい生き物だから、というのかもしれませんが、
時に忘れられないタイプの人間もいます。

脳を自在に使えるということは、
自在と言う言葉は双方向の意味を成すものであるため、
覚えたことを自由に取り出せるだけでなく、
不要なものは自在に忘れてしまえる能力も必要です。

もの想う秋、とはよく言ったもので、
デスクに座って考え事をするのは秋が向いています。
いたずらに活動的な時期より、
少し気持ちが枯れているほうが考え事は楽なのです。

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