土曜日, 8月 05, 2006

お酒を規制する必要のある人と、むしろ勧める必要がある人について

お酒は健康を害するものである、
だから基本的に節制しなければならない、
こんな台詞ばかりが世に並びます。

さて、先進国の中で
実は日本はお酒の消費量が少ない国です。
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/1970.html

大人のたしなみとして同列に挙げられるのは
酒とタバコです。
どうも表向きの声は「酒はできるだけ控えましょう」なのですが、
酒はタバコと違って重要な薬理作用があります。
http://www2.health.ne.jp/library/5000/w5000392.html

処方箋なしで買えるある意味で非常に強力な薬であり、
タバコはなくなっても酒はなくしてはいけないもののはずです。

依存になるかどうかは難しいのですが、
私には酒を「嫌いでも意識的に飲まなければならない人」が
少数ですがいると思っています。
思考回路が循環してしまう人の場合、
自分の思考回路だけでは発振してしまう人の場合は
発信を減衰させる役目として酒が有効です。

酒は判断力や明晰を鈍らせるから
車に乗るためにはもっとも向かないものですが、
思考回路が循環して苦しんでしまう人にとっては
これほどありがたいものはないはずです。

池谷祐二「進化しすぎた脳」の観点から言えば、
肉体労働から頭脳労働へと移行するに当たり、
複雑に構成された脳こそ不安定性は非常に高まります。

脳の負荷と能力は非常に高められているのならば、
それを何であれ安定に動作させなければなりません。

ブラックジャックの一節に、
一杯飲んで忘れましょう、というくだりがあるのですが、
もし辛いことや苦しいことが
たとえ一時でも心から忘れることができるなら、
逃げられない牢獄のような意識から開放されうるなら
それは必要なことかな、と思います。

私は酔ってうまく動けなくなる自分が好きではなく、
それで意識的に飲まないようにし続けてきたのですが、
私は実は定期的に「飲むこと」を要請されなければならない
タイプかも知れないと思いました。

酒を飲んで理性のたがが外れ、
我知らず何かをする人もいますが、
私の理性は酒を飲んで酔ったぐらいでは外れそうにもなく、
酔ったままでも意識を纏めて日記を書き続けられます。

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