ラベルの記載では魔法瓶コップに85度のコーヒーを入れると、
1時間で65度になるそうですが、
98度のコーヒーを入れると、
最初の30分は熱すぎて全く飲めません。
ネスカフェの宣伝のように、
香りだけでも楽しんでいるとりさんです。
研究の現場にいながら、わたしが欲しいと思う本は
「工場における作業能率改善」のテキストだったりします。
研究者への批判めいたせりふとして、
「生産性が0に近い」というのをたまに聞きます。
ささやかながら正面から反論させてもらえば、
大量生産でき生産性を追及できる技術はすでに枯れた技術のことで、
新規性という点では付加価値がありません。
大量生産で外国に大量販売することが通用しなくなるのが飽和した社会なら、
今後「生産性」を目くじら立てて言うことは減るでしょう。
しかし内省的に所内を見ることが時々あります。
何もない地平に図面を描き、
新しいプロトタイプを作り続ける現場に於いて、
ルーチン化できる要素は確かに少ないと思います。
しかし、日々の研究の中に「流れ」のようなものが生じることがあり、
その部分だけでも自動化するととても便利になることがあります。
研究だからといって、全ての動作を人任せにする必要はないのです。
ある箇所がルーチン化できるかどうかを判断するには、
どうしても多少の時間がかかります。
ある作業が人の手で何度も同じように行われているのならば、という
現象的な証明が必要なのです。
研究者は孤独に机でペンを握って演繹しているわけではないため、
数人で構成されたプロジェクトは町工場のように動いているはずです。
せっかく研究所も法人化したのだから、
少しぐらいは生産性を求めてもいいかなと考える今日このごろです。
火曜日, 12月 28, 2004
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3 件のコメント:
生産と開発の関係って昔から議論されていて、なかなか難しいものですね。とりあえず私としては、生産的な開発、開発的な生産などと解かったような解からないような事を言ってお茶を濁しています。
本年中は大変ありがとうございました。
来年も楽しみに拝読させていただきます。
by無明
生産と開発の関係って昔から議論されていて、なかなか難しいものですね。とりあえず私としては、生産的な開発、開発的な生産などと解かったような解からないような事を言ってお茶を濁しています。
本年中は大変ありがとうございました。
来年も楽しみに拝読させていただきます。
by無明
コメントありがとうございました。
生産性と開発は、本当は両輪の輪のように振舞うのが
理想なのだと信じておりますが、
言うは易く行なうは難し、です。
無明さんのしなやかなお仕事ぶりを
いつも日記で拝見させていただいてます。
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