血が繋がった他人に相続すると
ルツェルンの美術館に行ったときの一枚です。
フォルクスワーゲンにシール状の入場券がたくさん貼ってあります。
これから、自分が見たり聞いたりしてきた情報を
あるテーマで纏めるようなスタイルの日記にしてみたいと思います。
会社を興してもいませんが、
大井 将寿「会社のたたみ方」を買ってみました。
わたしにとって会社は飛行機のようなもので、
離陸できても着陸できない飛行機には乗れないのです。
この本では従業員が25人のケースを扱っています。
勤続年数が長くなった場合、退職金の問題なども出てくるので
長く事業を続けて雇用するというのが難しい問題になっているようです。
会社が資本を用意し、その運用によって
退職金を支払うのだと言う話を聞いて、
バブル破綻のように一種の恐慌が生じた場合には
大きな会社のシステムが揺らぐ事態になることも理解できます。
リスクテイクをしない会社は伸びない、などと
右肩上がりの企業の部長などが意気込んで語る記事が載った経営誌があります。
この言葉がいつまでたっても誤用されるのは、
一億玉砕の精神だと思いこんでリスクを丸抱えしてしまう人が
少なからず存在し、ギャンブル的な経営を続けようとするからです。
リスクテイクにはいくつかの過程があります。
・そのリスクは小さくならないか検討する
・予想外のリスクはどれほどあるか見積もる
・リスクを最小化してなお残る「不可避なリスク」を割り出す
・「不可避なリスク」が生じた場合でも会社は倒産しないことを確認する
これらのプロセスを経て、
「不可避なリスク」を取るかどうかが決まります。
スカイマークの機内誌にUsenの社長のコメントがあって、
「成功したければリスクは負わない」というくだりがあって、
それは会社を経営の技術によって存続させる、という意思のように
感じました。
メールマガジンWeekly Mail Magazineの中に、
コクドの前社長、堤義明氏の父は
本妻との間とは別に子供をもうけ、
他人に相続すると言う名目で相続税をかからなくした、という記事を読みました。
経営がきれい事だけで済むわけはないのですが、
それでは骨肉の争いという表現になってしまいます。
一方で、Virginの社長は
Purely Business、つまり人が喜び求めるものを事業にする、という
スローガンを抱えています。
刃物の中にははさみも日本刀もあるわけで、
経営は刃物のように、使いようなのだと考えるようになりました。
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