火曜日, 2月 08, 2005

なぜキャラクターは愛される

今日は加速器試験のため徹夜です。

街のディスプレーを見ると、

歯磨き粉[Ora2]のキャラクターが使われていました。

形が奇妙で、決してこの世にいないキャラクターは、
現実味がないのにどうして親しみをもたれるのかと
考えたことがあります。

動物学的、とか言い出すと
実は丸くて目が大きいものに対して
動物は攻撃性を失うようにできているのだそうです。
総じてキャラクターは
この性質を持っています。

多くの人はミッキーマウスが好きで、
しかしそれは決して赤ん坊のデフォルメに替わったりはしません。
つまり現実のものではないからこそ、
現実と切り離して考えることができる存在になれる、というのが
キャラクターのひとつの魅力です。

現実の存在であれば、
そこには現実的な連想が浮かびます。
女優や俳優は「雲の上の存在」にでもならない限り、
嫉妬は憧れへと消化されない類のものかもしれません。

雲の上の存在になる方法はいくつかあって、
現実的に飛びぬけているか、
あるいは「同じ時代を生きていない」状態になっても
達成されます。

坂本九の歌は確かに良い曲だと思いますが、
しかし彼が名のあるうちに飛行機事故で「雲の上の存在」にならなければ、
果たしてその歌はこれほどまでに広く言い伝えられてきただろうか、と
時々不思議に思うことがあります。

肉体というものは、
あまりにも現実的な存在なのだということが
良く分かります。

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