木曜日, 1月 27, 2005

今日は、アフィリエイトについて

たまにまつげが枝毛になっているやつを見つけます。
元の髪は枝毛にならないのに、不思議です。

今日はアフィリエイトの話です。
アフィリエイトでお小遣い、とかいう文句をあちこちで見つけます。
意味を調べてみると
アフィリエイト:affiliate
【他動】仲間にする、加入する、加盟する、関係づける、提携させる、入会する
(From 英辞郎)
とありました。

例えば自分のWEB上の日記である品物の紹介をし、
日記を読みながらその宣伝文句を気に入ってくれたひとが
そのWEB日記を通じてオンラインで商品を購入すると、
売り上げの一部がWEB日記の製作者に入る、というのが
アフィリエイトの仕掛けです。

似たような仕掛けはアマゾンのブックレビューにも見られます。
最初に本のレビューを書いた人には
3000円のショッピング券がついてくる、というやつです。

レビューをする、宣伝をする、というのは
会社の仕組みで言えば営業の仕事です。
固定給も出さず、保険にも加入せず、
売れたら一部をキャッシュバックするだけでいい、
会社にしてみれば都合のいい営業マンを増やすだけです。
うさんくさいしかけです。

レビューがうまく行く人は、
大抵別の場所で文書の素養を身につけているひとかもしれないし、
物が良く売れる人は、
WEBでの知名度が高い人かもしれません。
なにかを成立させるためには、そのベースが必要だということだけは
まず間違いない話で、
普通の人が普通に売っても、時給に直せば50円にもならないと思います。

レビューは本当に何かを感じた時に書けばいいのであって、
物を売るためにレビューを書くのは本末転倒です。
第一、アフィリエイトをしている人が他のアフィリエイトから物を
買おうとはあまり思わないはずなので、
消費がただ増えるだけか、あるいはアフィリエイトという仕掛けが
飽きられるかのどちらかです。

アフィリエイトが飽きられたら、
事業者はただサーバーのプログラムを変えてキャッチーな商売を始めるだけで、
何の契約関係も結ばれていないWEB日記の上には
後で読んでも何の役にも立たないチラシが残るだけです。

似たような仕掛けのものに、
大金持ちになる方法について本を書く人がいて、
それは前の日記で取り上げました。
これと同様に、コンサルティングを仕事とする人も
責任を負わないという意味で大した仕事ではありません。

たとえば、こう思います。
5億の年収があったとしても、それを元手に
100億ぐらい借金を作って人生を終わった人は
けっこうたくさんいます。
虚業はこういうリスクを簡単に作り出します。

ネットで買い物をしても、結局はものという実体が動くのだから、
完全自動運送ロボットが配備されるか、
エアシューターが完備された社会にならない限り
運送会社は仕事が最後まで残るはずです。

同じ宣伝でも、アフィリエイトするぐらいなら、
ちらし配りをしたほうがどんなにまともか知れません。

実業的に本当に永く広まるものというのは、
・長い時間を経ても再利用ができる
・広く社会に適用することができる
・誰がやっても時間がかかることを、
 その技術を使うことで人々が喜ぶことができる
という特徴があります。

老舗の和菓子屋さん、発明や特許、心に響く歌、
美しい動きの体操選手、細かく調べられた歴史文献、大きな橋や船など、
全てこの性質を持っています。

一方で虚業は、その存在の危うさゆえに
これら実業から生まれたものをイメージキャラクターとして身にまとったり、
倒産寸前の企業や事業を救って顔を売ることで、
実体経済とのつながりを必至に得ようとします。

虚業はあくまで実業を伸ばすためのものであって、
それがメインになると国が傾きます。

今は虚業で成り上がろうと必至の形相で争っているのを
ただ見つめるより他にないのかもしれません。

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